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2024/05/19 23:22 |
良い被写体?悪い被写体?
よく、プロのカメラマンの間でもこんな言葉を聞きます。



「良い被写体はどう撮ってもキレイ。悪い被写体はどう撮ってもダメ」

この言葉、どう思いますか?



「被写体に優劣をつけるな」なんて事は言いません。

ただ、

その人の価値観・好き嫌いは置いておいても、「悪い被写体はどう撮ってもダメ」と言い切ってしまうカメラマンは、カメラマンとしての底が見える気がします。

悲しい事にブライダルの世界にもそんなカメラマンが居ます。



打って変わって、

「被写体任せの撮影をするな」

と話すスナップ撮影のカメラマンが居たのですが、それは「”いいな”と思った瞬間をただ撮るんじゃなく、構図や背景をきちんと自分で計算して撮れ。」という事で、

言い換えると「誰が見ても”いい”と思える被写体なら、ある程度いい写真になるのは当然なのだから、プロならばそれ以上にその瞬間を素晴らしい物として写真に収まるような努力をしろ。」という事だと思うのです。

ちょっとズレたかもしれませんが・・・



というか、

「良い被写体、悪い被写体」という次元で被写体を見るという事は、とてもつまらない事だとも思うのです。



写真を撮る時は、常にポジティブな気持ちでシャッターを切りたいもの。

その被写体には、その被写体にしかない魅力がきっとあります。

「キレイじゃない物を全て排除する事が、良い写真を撮る事だ」と思い込んでしまったら、とてもつまらない物しか撮れなくなってしまうのではないのでしょうか。


廃墟と化した町、折れてしまった鉛筆、オフィスビルの路地裏、涙で落ちかけたメイク、汚れた雑巾、剥がれたポスターの跡


与えてもらった素材をどう料理するかは自分次第。
少なくとも、写真の出来を被写体のせいにはすんなって事。



どう思いますか?
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2009/07/01 02:36 | Comments(0) | TrackBack() | 長い長い夏休み編
■色彩について■
ブライダルの会社に入ったわけですが、結婚式や前撮りばかりが仕事ではありません。
直接現金収入の発生する事以外にもちょっと力を入れています。
弊社では「サプライズ」と呼んでいるようです。

そして、結婚式以外にも会場を使ったレストランもやっています。
そこではしばしば結婚式を挙げて一周年、付き合い始めて一年などの記念のディナーも受けています。



今日は結婚式が来年春に決まっているお二人と、数年前にこちらで結婚式を挙げたお二人の、その記念ディナーがありました。

そこで「サプライズ企画」の一つとして、来ていただいた二人のスナップ写真を撮影してディナー終了時にプリントして差し上げるというモノがあります。

その撮影はもっぱら新人の僕が担当しているので、今日もお二人に驚き&喜んで頂くべく撮ってきました。
ゆかいなトークを交えて。


会場でお二人(時には担当のプランナーさんを交えて)の写真を撮って、オフィスに戻って編集しプリントをしていたのですが、それを後ろで見ていた先輩が「これは色を直したほうがいいよ?」
というので、どういう事なのかを聞いてみると「シアン(色の種類・・・緑っぽい色)がかっていて、これじゃ肝臓の悪い人に見えるでしょ。トーンカーブでグリーンを云々・・・修正しないと。写真としては全然ダメだよ。これをイイと思うならもっと他の良い写真を見て勉強した方がいいよ」
との事。

自分では言うほど問題の無い、というかむしろ自然なイイ色だと思っていただけに、あまりの言われようにショックを受けましたが、その先輩が色彩検定も受かっているというのを以前聞いていたし、何より写真職歴は自分より長いので、まずはその人が正しいと思う色合いを知ろうと思い、修正のやり方を横から見る形になりました。


ところが、修正後に「うん、これを見て」と完成した画像を見て愕然。

良くない気がする・・・。

というのが感想。
あくまでそこは個人の感想。
反発心もあったと思いますが。


で、先輩カメラマンの言う

『緑色を引いて赤みのある色合いにすれば健康的に見える』というの理解できるのですが、その人が最終的に良しとした(「良くは無いけど、修正前と比べれば全然マシでしょ?」とおっしゃった)画像は自分から見れば「妙にオレンジがかっていて、色つぶれした、その場の雰囲気の全く残らない不自然な写真」。
これも僕の超個人的な感想。


僕自身は謙虚では全然ないし、かわいくない後輩ですが、批判されたことに対しては自分の感覚を一度疑ってみるタチなので、今回もちょっと「もしかしたら自分にはイイと思える色合いも一般的には良くないのかも?」という思いが脳裏をよぎりました。

が、その画像に関してはどうも納得がいかない・・・。
うーん・・・困った。

これが本当に先輩の言うとおりに一般的に「悪い色合い」で、修正後の色合いの方がマシだとしたら、自分のこれまで感じてきた色に対する感覚をかなり疑わなければならない。大きく感覚のズレを見直さなければならない・・・。
大袈裟ではなく、そのくらいに自分にはショックでした。
新人カメラマンとしては、今後の人生を大きく左右する致命的な欠陥だと危機感を感じたのです。

というわけで、この場合は双方全く違う感覚なので、(先輩の機嫌を損なわないようにこっそり・・・厳しいんですって。この世界。)第三者に意見を聞くべく、別の写真スタッフ、会社の受付さんなどに二つの写真を見せてみました。



結果は

「修正前の方が自然だし、緑がかり過ぎているとも思わない」
「修正後の方はなんか不自然」
「言っている事は正しいけど、この場合は違う」

色の識別能力は置いといて、色に対する感想は他の人とあまり違わないであろうという話。




知識や先入観って、時には人の感覚を惑わすモノなのかなぁ。

 →不健康

 赤味→健康

その事(知識)にばかり固執して、写真全体や被写体の持つ雰囲気を無視してしまうのは恐いこと。


写真のプロとして、細かい色合いを認識して調整する能力も大事なのはわかりますが、

木を見て森を見ず
ではないけど

物事をパーツパーツに分解して見る事の他に、それらを統合して見る事、一歩引いて全体を見る事が大事なんじゃないかなぁと思いました。

(修正前の自分の仕上げた写真を単体で突き詰めて見ると、それもそれで改善の余地はあるとは思いますが。)


余談。


最も恐いのは、今回のアンケートの結果を先輩に伝えるのが難しい事かもしれない。職人世界だから。
恐いというのは僕にとってだけではなく、先輩にとっても。

あそこまでハッキリと断定されると、それが例え間違った、もしくは偏りすぎた断定でも、それが必ずしも正しくはないですよとは指摘しずらい。
それが先輩相手だとなおさら。


相手に反論の余地、意見を述べさせる余地を与えない事は自分の間違いに気付くきっかけを一つ失う事にもなりかねない。


先輩だろうが後輩だろうが、上司だろうが部下だろうが、自分の意見を述べる時ほど謙虚な気持ちを持って、ほんの少しでも相手にも意見を述べさせるスキを与える事が自分自身を守る事に繋がるのではないではないでしょうか。

プロだからスキなんて見せられないのも、そりゃわかります。



■■■ 補 足 ■■■

自分の意見を押し付けていないか?(特にこの記事に関して)というご指摘を受けたので、補足します。


この記事の”目的”は「誰かを批判する事」ではなく
あくまで現実にこのようなやりとりがあり、そこで自分が何を感じたかという事を伝える事であること。

「客観的に書こう」と心がけてはいるのですが、まずは、記事を書いた当時はやはりそれでも、職人世界独特の「先輩が言うなら白いものも黒」という感じの気質にうんざりしていたので、正直3割増しくらい感情を交えて記事を書いていたと思います。という事。

先輩に都合の悪い結果を伝える事は心苦しいという事に加え、自分にもリスクはあったのですが、他の人の意見と自分の意見を合わせてその先輩本人に話しました。
先輩は結局、更にその先輩の先輩の意見を聞いて、半ば納得したようなしないような・・・そんな感じでした。(それぞれの考え方があるので、それは当然)
ということ。




写真は見る人、受け取る人の満足が一番大切で、
今回の場合も、お客様が満足してくれればそれでOKなのです。
カメラマン同士の意見のぶつかりあい、話し合いはお客様には全くどうでもいい事(むしろ知りたくない世界ですしね・・・)。







結局お客様に対してどうしたかというと、
普段は絶対にありえない話なのですが、先輩の提案で2タイプの写真を見せて好きな方をプレゼントしました。







まとめとして…


今回の出来事や、ブログ記事への反応を聞いて勉強になったなぁというのは、また時間を経て見えてくるのですが・・・

・自分がこうと思った事はやはり本人に直接伝えるべきである事
・記事にする以上は、誤解を受けないよう細心の注意を払うべきである事

加えて、今後も自分の記事を自分自身で読み返して、伝えたい事をきちんと伝えられる文章であるかを再度考え、必要であれば加筆をする事が大切だと思いました。



難しいですね。

2008/09/08 01:38 | Comments(0) | TrackBack() | フォトグラファー道
相棒
今年の干支繋がりで我が家に居候しているジャンガリアンハムスター。

本当は二匹(両方メス)居たのだけど、越冬出来そうな丈夫そうな方だけ東京から連れて来ました。
もう一匹の世話は北海道に比べたら冬も暖かいであろう東京の友人にお願いしてきました。元気かなぁ。
その人が預かってくれているお陰で、忙しい中でも何とかこの子にも世話が行き届いています。

この場を借りて、ありがとう。



さて、北海道は今のところ暖かい日が続いていますが、短い夏はそろそろ終わりなんでしょうねぇ。きっと。

こいつは気温が5度以下になると冬眠してしまう可能性が出てくるそうです。
単に眠っていてくれるだけならいいんだけど、そうもいかないようで。
冬眠するとそのまま永遠の眠りに入ってしまう可能性もあるらしいのです。
というわけで、暖かいうちに温度管理の対策を考えないといけないんですよね。

今回のアパートは気密性が高く、急激な温度変化はないという説明を入居時に聞いたので、ちょっと気楽に考えている部分もあるんだけど。



久々に書く日記の割りに「ペットの話しかいっ」て感じなんですけども。


写真は、巣箱の木屑を全入れ替えするために一時的にダンボールの囲いに移したところ。
何とか脱出しようと必死にシャカシャカとダンボールを上ろうとしている様子。
腕力脚力が無いので、絶対に上れない。

突然の出来事にかなりの不安を抱いているようなので、さっさと巣をきれいにして戻してあげました。




ところで本日16日はお盆というわけで久々に家族でお寺参りに行ってきました。

とくに信心深いわけでもありませんが、お坊さんのお話(法話?)はなんかイイですね。

当たり前の事に感謝しよう。
自分だけで生きているんじゃない。
周りに支えられて生きているんだ。

そんなようなお話でした。

突然友人や会社の同僚にそんな話をされても
「何を唐突に」
とか
「俺なんか悪い事言ったかなぁ」
とか思ってしまうけども。
お坊さんの話はなんとなく素直に聞けてしまうのが不思議です。
単純に、他人だからかもしれないけど。


結婚式の神父さんの話も同様に、イイですね。
大体神父さんは結婚生活について、愛についてなどなどの話をされるのですが、さすがに30年も生きていると体験こそしていなくても、既になんとなくわかりきった事ばかりを聞かされるハメになるわけです。
でも、わかりきった事でもあらためて他人の口から言葉にして聞かされると、「なるほど、そうだよなぁ」なんて思ってしまうんですよね。


お坊さんは広く人と人との繋がりについて
神父さんは一番身近な人との繋がりについて


を話すけれど、どちらも共通して「相手が居て自分が居る」
という事を交えて話される事が多いんじゃないかと思います。



東京~札幌間はおよそ830㎞
ペットを見ていると、その距離をもってしてもやはりその言葉は通じるんじゃないかと最近思うわけです。

2008/08/17 02:57 | Comments(0) | TrackBack() | 日常日記
はるばる来たぜ
送別会報告を終える前に引越しに入ってしまい、更新も遅れていたのですが・・・

4/16に北海道移住完了しました!

そして、今日4/20に新居決定!
賃貸ですがね。

北区ですよ~。
もちろん札幌の。

広くてきれいだな~。家賃やすいなぁ~。
さすが北海道。

思ったよりも寒くない北海道。

やっぱりセイコーマートが多い北海道。

最初は南区の方にしようと思ったんですが、何故か行くところ行くところ、寂しいような気がして北区に急遽変更しました。
不動産やさんも「南区のあの物件の土地柄と北区のこの土地柄と、どう違うんですか??どう寂しいんですか???」とかなり疑問を抱いていたようですが、その辺のニュアンスは多分札幌歴の長い人には伝わりにくいと思うので、説明しませんでした。

南区には間取りでいうとものっすごい気に入った物件があったんですが、
実際に建物に行ってみるとどうもその土地で生活する自分が想像できなかったんですよね。周りにはコンビニもスーパーも充実してるし便利だったのにそう思うという事は、その土地が良いとか悪いとかじゃなくて、自分の肌には合わないという事なんでしょうか。
その点が北区だと何故かしっくり来たんですよ。


さて、明日は初仕事なので新生活報告はまたおいおいです。

何時出勤だったっけなぁ~・・・

2008/04/21 00:00 | Comments(1) | TrackBack() | フォトグラファー道
送別会 in 青龍門(だったような)
前の前の会社の社長にも挨拶の(失礼ながら)メールをさせていただいたら、直後に連絡が来て
「ウチで歓送迎会をするから参加したら?」というお誘いがあり、
図々しくも、辞めて一年ちょっと経つ会社の宴会に参加することになりました。

それが4/15(引越しの前夜)のお話。

場所はお台場ヴィーナスフォートの青龍門(だったような)。
辞めた当時は居なかった面子が結構居るという話だったので、なんとなく場違いのような気がしていたのですが、それもまぁ楽しいかなという事で遠慮なく参加させていただきました。

初めて行ったんですが、面白いところですねぇ。
中国っぽい怪しげな狭い階段を上り入ると、普通に広々としたホールにテーブル席が沢山並べられており、その奥にカーテンというか幕が下りていて、その幕をくぐると舞台のようになっていて、その舞台上にもテーブルがあります。

そこで20名くらいの人達が先に席に着いて居たので、とりあえずニーハオって挨拶をしてみましたが、気付いた人はいたでしょうか。

久しぶりの面子と始めましての面子とでとても楽しかったです。
飲み放題だし。
「いいなぁ~。この会社楽しそうだなぁ~。」
などと今更ながら思ったりして。
人物写真が撮れるなら、もう一度戻ってもいいんだけどなぁ(笑)

後輩で自分よりも写真をちゃんと知っている写真担当のS君にはちょっと厳しく「仕事しろ」などと檄を飛ばし、美人だったりかわいかったりするIさんSさんには「写真撮りたかったなぁ」などと言ってみたり、その他色々、しばらく顔を合わせないだろうと思ってロクでもない事ばかり話して、挙句に二次会(新宿)では体力を使い果たしてぐったりしてました;
この場をお借りして、お詫び申し上げます<(_ _)>


そしてHさんOさんKくんFくんOくんAくんTくん、後、新たに加わった方々もありがとうございました。

Sくん、世界一周楽しんできてください。
産休で会えなかったFさんも、またいつかお子さんの顔を見せて下さい。

また東京に行った時は、宜しくお願いしますねー。

2008/04/20 23:48 | Comments(0) | TrackBack() | 日常日記

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